大雑把かあさん 絵本で子供とコミュニケーション
絵本で子供たちとコミュニケーション!
かあさんが子供たちに絵本の読書ボランティア(読み聞かせ)を始めたのは、我が家の三女が小学校に入学したときです。
たまたまその年、保護者に対し『読み聞かせ』のボランティア募集がありました。
よくよく考えると、これまで三女には絵本もろくに読んであげたことがありません。
ここはひとつ、三女への罪滅ぼしの意味も込めて、三女が小学校を晴れて卒業するまでの間、
「読み聞かせを通して三女との関わりを持っていこう」と、心に決めたのがきっかけです。
そして、三女が小学校を卒業するまでの間は欠かさず、人一倍朝の弱いかあさんでしたが、
なんとか最後までやり通すことができましたました。
・『読み聞かせ』を続けてきた中で感じたこと
三女が小学校1年生のときから読み聞かせを続けてきた中で、私なりにいくつか気づいたことがあります。
私自身、『話す』ことを仕事にしていた時期があったこともあり、読書ボランティアをすることになった時も、
『話す』ことに関しては不安にも思わず、どちらかといえばむしろ幾分かの安心感さえありました。
それは、『読み聞かせ』=「読んで聞かせる」ということですから、イントネーションや発音、
発声などを正しくしていけば良いと考えていたからです。
ところが、『読み聞かせ』に本当に必要なものは、そんな技術的なものではなかったのです。
大切な事は、まず自分が子どもたちに読んで聞かせる本を好きになること。
そして、その気持ちを子供達に伝えることなのではないのかなと感じました。
実際、思いは通じるものです。
なぜなら、私が大好きな本は子供達の反応もすごく良いのですが、私自身がそれほど好きでない本は、
子供達の反応も「それなり」なのです。
読書ボランティアというと、往々にして「うまく読まなくては」などと考えがちです。
でも本当に大切な事はそんなことではなくて、お母さんが、ご自身の声でお子さんのために読んであげる事が大事であり、
お子さんと同じ時間を共有し、共に過ごしてあげることが最も大切なのではないでしょうか。
また、以前『読み聞かせ』の講習会に参加させていただいたことがあるのですが、
その時の講師の方がこんなことをおっしゃっていました。
「読み手は脇役、本が主役」
さらに、「どう読むかではなく、常に子供達の目線で、子供達の立場に立ったものの見方を」とも言われていました。
それは本の選び方から始まり、本の持ち方、ページのめくり方に至るまでです。
大人は言葉を理解できるので、本の中にある『お話』を言葉だけで理解しようとします。
でも子どもたちは、特に小学校低学年の子は、まだ言葉をあまり知らないことから、
本に描かれた『絵』で想像力を膨らませるのです。
本の中にある言葉ではなく、本の中にある絵で『お話』を理解しようとするようです。
ですから、子どもたちの反応はとにかく素直で、そしてすごく楽しいのです。
ともすれば親子のコミュニケーションがとりにくい風潮にある昨今ですが、
一冊の本を通して簡単にコミュニケーションがとれてしまう。
そのような手段はそうそう無いようにも思います。
また、子供の想像力・理解力・冒険心などなど、子供にとってのメリットは一杯で、逆にデメリットは無いように思います。
そしてお母さんにとっても、お子さんに絵本を読んであげるという行為が、
自分自身にも安らぎの時間として感じられるのではないでしょうか。
なんだか、不思議と幸せな気分になれるものです。
そう、どこか母親が赤ちゃんにおっぱいを与えているのと似たようにも感じます。
そんな母と子の時間を作ってくれる『読み聞かせ』が、現在も増え続けている少年犯罪に、 もしかすると歯止めをかけてくれるのでは?と考えてしまうのは私だけでしょうか?
子育ては親育て!キッズハートコミュニケーション
よろしければ、どうぞゆっくりご覧ください。