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はる の 部屋
ここでの主人公は我が家の 『天然むすめ』、次女が主人公です。
小学校2年生の時から始めた剣道。
根っからの天然だけではなくて、
根っからの、「クソ」がつくほどに真面目な次女。
サボることも無く、毎日まじめに道場に通っていたのを憶えています。
ただ、まわりのお友達は学校から帰宅した後、
みんなで遊んでいるのを知っていたものですから、
次女はそれを遠目で見ながら、
「・・・一緒に遊びたい」
と、よく考えていたようです。
ひたすら毎日、学校から帰ってきてはすぐに剣道の用意をして、
バタバタと道場に向かう、・・・そんな毎日でした。
ですから次女は、折りに付け
「かあさん、剣道やめたい・・・。」
と言っていました。
かあさんも内心、
「小学校低学年といえば遊びたいさかり、
はたして剣道づけにしていていいものか?」
「もっと、いろんなものに挑戦させてあげてもいいのではないか?」
かあさんの思案の日々が続きました。。
元来次女はスポーツが大好き。
九州に越してくる前までは、水泳が大好きでスイミングスクールに通っていた次女。
ところが、引越した先では近くにスイミングスクールを見つけきれず、
本人の意思とは裏腹に、なんとなくスイミングを辞めてしまうことに・・・。
もちろん、かあさんも一度始めたことを途中で辞めさせたくはなかったのですが・・・。
そんな中で始めた剣道なのですが、
学年末を迎える頃になると決まって、
「剣道、辞めてもいい?」
と、かあさんに言って来たものです。
そう言われるとかあさんも、「どうしたものか?」と悩んでしまい、
「辞めるのなら、自分で先生にお話してきなさい」
と言っていました。
今思うと、『辞める』、『辞めない』の判断を先生に委ねていたのかも知れません。
かあさんにそう言わた次女は仕方なく先生のところへ。
ところが不思議なことに、
先生からいろいろとお話を聞いて帰ってきた次女が言った言葉は、
「かあさん、私やっぱり剣道を続ける!」
でした。
今から思うと、道場での毎日の稽古は大変厳しく、激しい稽古だったと思います。
ただ、先生の子どもに対する厳しさの向こう側にある、
本当のやさしさみたいなものが次女には解っていたのかもしれません。
先生が大好きでしたから・・・。
結局剣道を続けてこれたのも、先生を尊敬し、
先生について行っていたのだろうと思います。
また、道場の仲間だった子供達もすごくいい感じで、
男女の別もなく、学年が違っても、みんなが同じ目標に向かって団結していました。
次女がこちらの道場で過ごした、小学校2年生から小学校を卒業するまでの間に、
剣道を通していろんなことを学ばせていただいたと思っています。
本人にしてみれば、初めはきっと「なんとなく」やらされていた剣道だったはず。
ところが今は、
次女にとって剣道は、自分の進む道を決断させる程の大きな存在に・・・。
小学校の卒業も近ずいた頃に行われた、ある試合でのこと。
一人の剣道の先生との出会いが生まれます。
北九州市にある、私立中学校の剣道部の先生でした。
その先生は、試合が終わった後次女に、
「うちで、一緒に剣道をしてみないか」
と誘ってくださいました。本当に熱心に誘ってくださいました。
「まさか、うちの娘をスカウト?・・・ホント?」 でした。
でも、聞けば北九州の学校とのこと。
それを聞いた途端、はっきり言ってかあさんは大反対!!
どう考えても通学できる距離ではありません。
「中学から寮生活?」
小学校を卒業したばかりの娘を親元から離れて寮生活させるなんて・・・、
絶対許せなかったからです。
その後も、何度かお電話でお誘い下さるのですが、
その都度かあさんは お断り していました。
それにもめげず、その先生は熱心(しつこく?)に誘い続けるのです。
かあさんでは駄目だと思い、仕方なくとうさんを通してお断りさせていただくことに。
とうさんから先生にお断りのお話をと考え、早速電話を入れてもらいました。
ところが、ところが・・・、とうさんは、
電話越しとは思えぬ熱心さで誘ってくださる先生の情熱に惹かれたのか、
その日が初めてで、しかも電話でしかお話をしていないというのに、
あろうことか、
とおさんはその先生に会ってみたくなったと言い出したのです。 ←(怒)
とりあえず練習を見学に、と先生に誘われたようでした。
それも、その電話の翌日に見学に行くと云うのです。
もう、かあさんは・・・。←(怒・怒)
仕方なく・・・、本当に仕方なく、
次女を連れて先生のいらっしゃる学校を尋ねることに。
車を走らせて1時間半ほどで学校に到着すると、先生が出迎えてくださっていました。
ご挨拶もそこそこに、早速練習風景を見学する為に道場へと案内されました。
そして、そこで目にしたものは、
私達にとって、それはそれは、本当にすごい練習風景でした。
生徒達の激しい息づかいが聞こえてきます。
道場に漂う、燐とした空気と緊張感。
練習内容も相当厳しいものだという感じを受けました。
にもかかわらず、
稽古が終わり面をはずした生徒達の顔が、すごく爽やかで印象的でした。
しかし!・・・、
かあさんは初めから断る事を前提に見に行っていたので、
そんな光景を見ても、かあさんの気持ちは揺らぐことはありませんでした。
当然、娘もこんな厳しい稽古を見せつけられたのだから、
きっと、「私、ついていけない」
と言うに決まってると思っていました。
ところが、娘は違っていました。
練習を見て、いや、なによりも先生にお会いして変わったのかもしれません。
「ここで剣道をしたい!」
と、次女が言ったのです・・・・、
私は、耳を疑いました。
親元から離れても、
「一人でもここで剣道をしたい!」
と次女は言ったのです。
初めて、自分の進む道を自分で決めた次女に私は戸惑い、
どうしたらいいのか本当に悩みました。
やっと小学校を卒業する、まだ12歳になったばかりの娘が
こんなに大事なことを、こんなにハッキリと意思表示をするようになったということに・・・。
かあさんは、娘の成長に嬉しいのやら、悲しい?のやら。
もちろん、結局娘の意思を尊重することに。
娘はまったく新しい場所で、まったく新しい仲間と共に
中学からの剣道をスタートすることになったのです。
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