子育ては親育て!キッズハートコミュニケーション

心と体を育てる睡眠

 

子供の心と体を育てる睡眠

子供の心と体を育てる睡眠(早寝・早起き)

日本の子どもは世界的にみて遅く寝る傾向にあるといわれています。
幼稚園児ですら、夜10時や11時からのテレビを見ている子が少なくありません。 また、小学校を対象の調査では、「3時間目~4時間目に眠くなる」と訴える子どもが半数を超えているそうです。 脳が活発に働くはずの午前中に眠さを訴えるというのは、かなり深刻な事態です。

・どうして早起きが大切なの?
私達人間は、昼間に活動する「昼行性」の生き物です。体のつくりそのものが、昼間中心に作られています。 そのため、本来の生活に合わない「夜型生活」は、心と体にさまざまな悪影響をもたらします。 なかでも深刻な影響は、体内時計の乱れです。

リズムを決める「体内時計」

私達の脳には、活動と休息をコントロールする「体内時計」が備わっています。 体内時計は、約25時間の周期で体のリズムを形成しているため、24時間周期で変化する外部環境とは1時間のズレがあるのです。 「体内時計がズレている状態」とは、いわゆる「時差ぼけ」と同じです。 一日中だるくてボーッとしていたり、意欲が低下したり、ちょっとしたことでイライラしたり・・・。 これでは元気いっぱい遊ぶことはできませんし、体調も崩しやすくなります。もちろん勉強も効果は上がらないでしょう。
このズレを調整するのが「朝の光」です。
毎朝、起きた時に光を浴びることで体内時計はリセットされ、1時間のズレが解消されるのです。 しかし、朝の光といっても、「遅い朝」では効果がありません。 人間には1日の中で変化する体温のリズムがあり、体温は目覚める前の早朝が一番低くなります。 この体温が一番低くなった後に光を浴びることが、体内時計を効果的にリセットするための重要なポイントです。 ところが、睡眠時間が極端に乱れるなどの不規則な生活が続くと、体内時計がリセットされず、 起きていなくてはならないときに眠くなったり、寝ているはずの時間に頭が冴えるといったことが起こってしまいます。 体内時計の乱れを整え、朝から元気に過ごすためには、遅くても7時台には起きるように心がけましょう。

・どうして夜更かしはいけないの?
夜型の生活は、子どもの発育に大切なホルモンの分泌にも大きな影響を及ぼします。

眠りは生きるためのメンテナンスの時間

人は眠っている時にのみ働くいくつかのメカニズムを持っています。 例えば、成長や健康の維持のために細胞を再生したり、エネルギー源を作り出したりといったことです。 そして、それらは睡眠時に分泌されるホルモンが深くかかわっています。 睡眠がうまくとれないと、これらのホルモンもきちんと分泌されないため、健康を損ねることになるのです。 睡眠イコール休息ではなく、生きているうえで大切なことなのです。

「メラニン」
メラニンは夜9時頃から分泌されます。 思春期まで第2次性徴を抑えるという役目を持っているホルモンで、幼児期に活発に分泌されます。 メラニンの分泌が不十分だと、正常な発達よりも早く、体だけ先に大人になってしまい、心の発達がついていかなくなる心配があります。 少年犯罪や性犯罪に巻き込まれる危険性についても真剣に考えなくてはなりません。

「コラチゾール」
コラチゾールは夜中の2~3時頃から明け方にかけて分泌量が多くなるホルモンです。 朝起きてすぐ体を動かせるよう、主なエネルギー源である糖分をつくる作用に関係します。

「成長ホルモン」
成長ホルモンは夜11時ころから2~3時間、深い睡眠を得られているときに分泌されます。 昼の活動時に傷ついた細胞を修復し、心身を回復させるなど主に細胞の生まれ変わりに関係するホルモンです。 小学校低学年までは、遅くても9時30分までに就寝させましょう。

熟睡

睡眠の状態は、脳波の波形から「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2つのタイプに分けることができます。 レム睡眠とノンレム睡眠は約90分ごとに交互に現れます。 通常、寝入りばなに深いノンレム睡眠が現れ、起床時間が近ずくにつれて、ノンレム睡眠の深さは浅くなっていきます。

・健康的な生活リズムづくり
家庭で生活リズムをチェックして、家族全員で改善していきましょう。

朝起きる時間を決めましょう。

眠くない子どもを寝かせることはむずかしいことです。 早寝・早起きの習慣をつけるには、まず朝きちんと起こすことから始めてみましょう。

子ども自身に起きる時間を決めさせ、きちんと朝決まった時間に起きる。 このことを守るようにさせるのがおすすめです。自己管理を身に付けさせる良い練習になります。

朝にお手伝いをさせてみましょう!
朝、体を動かすと五感を刺激して脳を活発に働かせてくれます。 また体を動かせば、朝ごはんもおいしく食べられます。

子どもに「朝一番でカーテンを開ける係り!」
そんな係を任せてみてはいかがでしょうか?きちんと自分の役割があるというのは嬉しいもの。 そうすれば、朝起きるのも楽しみになるかもしれませんよ。


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よろしければ、どうぞゆっくりご覧ください。

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